第29回日本臨床工学会 学会長 菊池 雄一(岩手県立胆沢病院/一般社団法人岩手県臨床工学技士会会長)
 はじめに、2018年6月に発生した大阪府北部を震源とする地震、ならびに西日本を中心とした7月豪雨により多くの方々が負傷し、尊い命も失われました。また、家屋の損壊などにより現在もなお数多くの方々が避難所、仮設住宅などで不自由な生活を余儀なくされています。
被災された皆様には、心よりお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復旧、復興を衷心よりお祈り申し上げます。

 さて、この度「第29回日本臨床工学会および2019年度公益社団法人日本臨床工学技士会総会」を、2019年5月18日(土)、19日(日)の2日間、「みちのくの地」岩手県盛岡市のマリオス(盛岡市民文化ホール)ならびにアイーナ(いわて県民情報交流センター)を会場に開催させていただくこととなりました。1991年より開催されている歴史と伝統のある本学会を岩手県で開催させていただくことを大変光栄に存じます。
 今回のテーマは「医療の変革と共に進化する臨床工学技士~専門性に特化するスペシャリストの育成~」といたしました。医療制度改革、地域医療構想の策定が進む昨今、臨床工学技士を取り巻く環境も日々変化しております。この環境変化は医療政策によるものだけではなく、医療技術の進歩、生命科学の進展も大きく影響するものです。
 一例を挙げますと、すでにヒト多能性幹細胞から、糸球体、尿細管、集合管、血管、間質組織を内包する腎臓オルガノイドの作成に成功しており、近い将来には移植可能なレベルの腎臓組織が作成されるものと思われます。移植可能な腎臓組織の作成が可能になれば、我々臨床工学技士のメイン業務である透析医療にも大きな変革がもたらされることになります。
 このような状況のなか我々はこれまで培った知識、技術、経験を存分に活かしながら、新たな可能性を探求し、医療工学の面からチーム医療の一翼を担うことはもちろんのこと、医工連携による新たなる医療機器の開発、改良に取り組み、更なる進化を遂げなければなりません。今回はその一助となるような意義深い学会にしたいと考えております。そのためにも、全国から大勢の皆様のご参加、演題登録を心よりお願い申し上げます。
「みちのく」は「道奥」(みちのおく)が訛って縮まったものであり、「陸奥」とも表現されますが、読んで字のごとく「都からみてとても遠い陸の奥地」という意味になります。交通の便があまり良くないため、皆様にはご不便をおかけすることもあると思いますが、その代わりに雄大な自然があり、民俗学者柳田國男の「遠野物語」でも紹介されているように民話のふるさと遠野では、オシラサマや河童、座敷童などの、山ノ神、妖怪、魑魅魍魎と人間が共存しており、都会の喧騒の中では味わうことのできない特別な雰囲気を感じることができると思います。

 おもてなしの心を持って皆様をお待ち申し上げておりますので、是非「岩手さ、おでってくなんせ」

 

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